当社の運営スタイルについて・・・

2012年5月12日

先日ご契約し、お引渡しがあったSさまより下記のようなメールをいただきました。当社とのやりとりにおいて、率直な感想をいただきましてとてもうれしかったです。と同時に当社運営スタイルに関して、ご心配いただくご配慮までいただきましたので、ちょっとここで私の想いも含めて記させていただきます…。

西條様

引っ越しから約一ヶ月新しい生活にも慣れ、広いお風呂広いリビングを息子と満喫しております。
憧れの対面キッチンもいい感じです。
最近は、庭(細長いスペース)をどうするか考えるのが楽しく想像ばかり大きくなっています。
連載毎回拝見させていただいております。イースタイルさんの買い手側にたった考え方が伝わってきます。
会員登録してから契約までバタバタで、あまり会社や社員の皆さんのことは理解していませんでしたが、私にとって超ラッキーな出会いだったんだなあ~と今さらですが感じてます。
少し気になっているのが、チェックポイントなど「売る気あるのかな~」と思ってしまうほどのことまで載せてしまって、同業者の敵が多いのでは?ということです。
西條さんは大丈夫そうですが、女性社員の方が心配です。
でも買い手としては、チェックポイントはとても参考になりました。
連載のメールも楽しみにしてます。
最後になってしまいましたが、家族みんなでお菓子おいしくいただきました。
ありがとうございました。

メールありがとうございました!
「超ラッキーな出会いだったんだなあ~」と想っていただけたこと、とてもうれしく思います。またうちの女性スタッフにまで気を使っていただき、ありがとうございます!当社の運営がSさんのお役に立てたのであれば、ただただうれしい限りです・・・!メルマガ連載もお読みになっていただいているようでうれしく思います!

Sさまが「チェックポイントなど『売る気あるのかな~』と思ってしまうほどのことまで載せてしまって、同業者の敵が多いのでは?」と仰せのように、もしかしたら当社のことをよく思っていない業者さんもいらっしゃるのかもしれません。でも今のところ特に直接的なご意見は私の方には届いておりません…。もしかしたら新築住宅など「仲介手数料無料」ということで運営しておりますので、このことをよく思っておられない業者さんがいらしゃるのかもしれませんね…。

実は同じようなことをおっしゃってくださったお客さまがいらっしゃるので、ちょっとここで私の想いを記させていただきますね・・・。

まずひとつは、当サイトの注意ポイント掲載において・・・

注意ポイントやマイナスポイントを掲載しているのは事実ですが、私自身の中では物件を否定しているつもりではないのですね。これはご覧になる際には「ここには注意してご覧くださいね」というメッセージを記しているだけなのです。仮に国道沿いの物件であれば、「交通量、騒音や排ガスに注意してご覧になってください」というメッセージなんです。ですから物件自体を批判しているつもりは一切ないのです。結果的にこれが批判として囚われてしまうのかもしれませんが…。

そしてもうひとつ。

実は個別の物件をおすすめとして「売ろう」という気持ちはSさん仰せのように一切ありません。あくまでも「情報公開」が目的であり、「情報のデータベース」を需要に基づいて買い手側の方々に提供していくことが当社の役割だからです。その結果、当社の情報サイトを通してご購入いただくという結果につながれば、当社は存続することができるのです。ですから当社が不動産情報提供会社として、社会において役割を果たせていないのであれば、淘汰されるべきですし、私自身もこの運営をいつでもやめていく覚悟でいます。

実は先日完売したのですが、当社が売主の3区画の土地分譲をしておりました。でも私にとっては「販売」していたのではなく、他の情報と同じように「情報公開」していただけなのです。そしてこの土地においても当社の保有物件でしたが「ここに注意してご覧になってください」というマイナスポイントや注意ポイントのメッセージも同じように公開しておりました。実際に「南側の駐車場が将来何か建つかもしれないので、ここも視野に入れてください」と…。そして「敷地延長形ですので、駐車の出し入れなどにも注意してください」と…。ほかにも電柱が敷地内にあるので…といったように、ほかの物件情報と同じようにマイナスポイントや注意ポイントを掲載して情報を公開しておりました。さらに言うなれば、この物件を「おすすめ」もしてませんでした。これが私にとっては当然のことだからです。なぜなら「おすすめ」という表現は売り手側の勝手な都合による表現に感じてしまうからです。本来「おすすめ」とは買い手側の方々にとってどうなのか・・・ということだと思うのです。ですから、その物件を判断するのはお客さま自身であって、大切なことはその判断基準をお客さまに提供すること、すなわち適切な「情報公開」をすることだと思うのです。にもかかわらず、結局のところ多く見受けられるのが、売りたい物件を売り手側の都合で「おすすめ」と表現しているだけのように感じてしまうのです。ですから生意気を言うようですが、すごく安っぽい表現に個人的には感じています。よって私は絶対にこの表現は使いません。※結構頑固者です…。

重要なことは「公開されるべき情報が公開される」ということだと思うのです。

これは不動産以外の商品でも同じだと思うのですが、どの商品においても消費者にしっかり情報は公開されるべきだと思うのです。特に不動産という高額商品であればなおさらです。商品の売主さんすら隠さざるを得ない現状の不動産業界にはただただ閉鎖感を感じるのです。

そして、もしマイナスポイントや注意ポイントを掲示したことにより、その結果当社の分譲地においても、適正ではないと民意としてお客さんがご判断されたのであれば、適正な形になるべきだと思っていました。ですから、欲しいというお客さまがずっと現れないのであれば、購入したいとおもわれるお客さんが現れるように適正になるべきでした。その結果価格を下げざるを得ないということであれば、それは致し方のないことだと思うのです。これらは、仮に当社の物件であろうとなかろうと同じ事だと思います。すべては需要と供給のバランスで成り立っているのですから…。

そしてここまで言うと「買い手側の立場にばかりたって」という批判の声も聞こえてきそうですが、これも私としては違うという想いがあります。

運営する私としては情報公開は当然のことであって、それがマイナスポイントであれ、注意ポイントであれ、或いは良いポイントであれ、同様に公開されるべきだと思っています。そしてこれらの情報が公開されることで買い手側の方々は安心して決断することができるのだと思います。その決断は「買う」という決断もあれば、「買わない」という決断もあるのかと思います。そしてどのような決断がでるにせよ、少なからず私は情報が適切に公開されることで、商品売却にもつながっていると思っています。ですから、これらの注意ポイントやマイナスポイント公開は結果的に商品売却にもつながっていくのです。これにより売主さんにとっても「売却する」という目的を達することが実現できていると感じます。

当社でも売却の依頼を受けることもありますが、その依頼された物件に関しても、売主さんに「こういった注意ポイントも必ず掲載していきます」と伝えています。そしてこれは決して物件を否定しているのではなく、しっかりと情報公開することが売却にもつながるのだという趣旨をお伝えさせていただいております。ですから、ここでも当社で直接依頼されようがされまいが、同じように適切に情報を公開させていただいています。個人的には買い手側の方々だけの目線に立っているつもりは実はなく、売り手側の方々にとってもプラスになっていると思っているのです。おそらく当社と取引をさせていただく機会が比較的多い建売会社さんはこの件をご理解していただけているのではないかと思っています。

だから大切なことは「公平な情報公開」なのです。

これから、仮に批判を受けるようなことがあっても、どのように思われようが、これらの想いを貫いて運営していくだけなのです。そしてこの想いが社会に通用しないのであれば、いつでもお店を閉めていく覚悟に変わりはないのです。

Sさん、こんな想いで運営しております!
メールありがとうございました、最高にうれしかったです!
以上、ちょっと頑固者の西條でした。

2023年12月9日更新

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